土地活用としての医療施設の経営について解説!
現在使っていない土地を有効活用する方法のひとつに、少しニッチな手段ではあるものの、医療施設を建てるやり方があります。
ただし、そういった施設の経営は難しいのではないか、本当に収益が出るのかと不安に思う方もいらっしゃるはずです。
そこで今回は、医療施設として土地活用をおこなう方法とメリットや施設の種類について解説します。
医療施設として土地活用をおこなう方法3選
医療施設として土地活用をおこなう方法は3つあり、1つ目は医療施設の経営をおこなう事業者に土地だけを貸すやり方です。
施設自体は事業者側で建てるため初期費用の自己負担がなく、地代として月々の収入を得られます。
2つ目は、自分で施設を建設して、それを利用したい経営者を募って賃料を得る土地活用法です。
建設費用の自己負担はありますが、土地と建物を含めた賃料は地代より高くなり、収益面を考えればこちらのほうが有利でしょう。
3つ目は、医療施設の経営を考えている事業者から建設協力金を預かり、希望どおりの施設を建設してそれを貸す方法です。
建設協力金は、のちに賃料と相殺する形で事業者に返していきます。
医療施設として土地活用をおこなうメリットとは?
土地活用が地域貢献につながるのは、医療施設を建てた場合ならではのメリットであり、そういった施設が不足している地域であれば大いに喜ばれるでしょう。
また、すぐにつぶれてしまうようなものではないため長期間の契約が見込め、収益が安定するメリットもあります。
しかし、地域住民の健康や命を預かる性質上、いったん経営を始めた以上はそう簡単には廃業できず、別の土地活用を思いついたとしてもなかなか実行に移せません。
また、救急車両の通行や自家用車を持たない方の通院における利便性を考慮すると、交通アクセスの良さが必須であることもデメリットのひとつです。
土地活用の一環で経営できる医療施設の種類とは?
土地活用として経営できる医療施設にも種類があり、診療所・クリニックは入院用ベッドが19床以下、もしくは入院設備のないタイプです。
ベッド数が少ないことから、お持ちの土地があまり広くなくても経営できる特徴があります。
一方、20床以上の入院用ベッドを備えているのが病院で、そのなかでも100床以上を有する大規模なものが総合病院です。
診療所と比べると来院者数も多く、契約の相手が個人ではなく法人であることも多いため、より高い収益性を見込めるでしょう。
ただし、多くの患者を入院させるための大規模な設備が必要であり、200坪以上ある広い場所の土地に向いています。
まとめ
使っていない土地を活用する方法として、診療所や病院などの医療施設の経営が挙げられます。
地域住民にとって必要な施設であるため、高い収益を上げつつ地域貢献ができる点がメリットです。
ただし、来院される方のことを考えると、交通アクセスの良い土地であることが必須条件といえるでしょう。
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